昭和男子の令和時代攻略法

幼少期は友達ゼロ人。だけどゼロから作品やイベント、そして組織を創ることかできるようになった昭和男子のマイライフ!

英語民間試験反対に反対

こんにちは

sho-ichiです。

 

結構びっくりしたので珍しくタイムリーに時事ネタを。

大学入学共通テストに民間の英語試験を利用する件、延期になりましたね…

 

市民の声が大きくなり、それを受けての政策の変更。

まぁ、民主的な社会がきちんと維持されているという点では、よかったなと思う気持ちももちろんあるんですけど。

 

ただ、今回は社会システムの良し悪しではなく、

これからの時代を担う子ども達と日本という国家にとっては、

英語試験改革の「先送り」になるだけだったらいかんのではないの??

 

という話です。

 

 

なぜ民間試験を導入しようとするのか

もちろん、業界の働きかけとか、

水面下の動きもいろいろきっとあるでしょうと思います。

 

しかし、大学入試制度改革含めた昨今の教育改革の目的は、

世の中の変化に対応した、現代に即した能力をきちんと評価していこうよ、という話が根幹にあります。

 

だから正誤を機械的に問うだけのセンター試験を廃止して、

論述形式の問題を増やしたり、表現力や発想力を問う問題を増やすわけです。

 

そして、英語民間試験の導入に関しては、スピーキングも評価しないといけないし、そもそも言語はコミュニケーションツールなわけで、4技能全部見ないとだめよね、と、そうなった時にその能力を客観的に評価する指標って現状持ってないよね?

じゃぁ、すでに実績のある民間の英語試験の結果を使用させてもらおう。

 

すなわち、英語に関しては、現状の機構ではその評価を行う体制が確立してないから、民間にアウトソースしよう!という発想のはずです。

 

 

延期は問題の解決にならない

さて、しかしながら延期が決定し、改めて体制を立て直して2024年度以降からの開始を検討しているとのこと…

 

しかし、これはもともとあった課題の解決にはならない。

すなわち、大学入学共通テストにおける英語の能力をどうやって評価するのか、ということ。

 

先送りしたからと言って、子ども達に問われる英語能力が変わったわけではない。

(大学入学を目的と思っている人にとっては入試が変わればそれでOKかもしれないけど、世界に通用する人材を輩出できる国にしたいんでしょ?日本!)

 

結局、

民間試験は格差が起きるから反対 → そんな反対するならいったん辞めます

ってだけじゃないか!

国内の受験競争の格差は是正できても、日々動くグローバル経済における日本の人材育成はまた一歩後退するじゃん!!

 

じゃぁそもそもなんで大学入試改革しようとしてるのよ!?

 

と思ってしまいます…

 

 

目的は変わってないんだから問題だけ解決しろ

今回、民意を受けて英語民間試験の延期が決まったことは仕方ありませんし、

そのことに反対はしません。

 

ただ、

単に「私の(子どもの)時に限って現状を変更するのは反対!」という声に反対です。

 

今回のことで言えば、

受験するための機会の格差、経済的な格差をどうするか?ってことが問題でしょう。

だったら受験に関する機会と経済負担を調整すればいい。

税金はそういうことのために使うんじゃないのか!?

 

これまでのセンター試験の「一発勝負」には問題があった。

だけど今度は「お金持っている人のほうが、都会の人のほうが有利じゃない?」って話になっている。

 

じゃぁ民間試験の導入(結果の流用)じゃなくて、

例えばもう英検協会とかに大学入試の業務委託でもすればいいじゃないか。

と思う。

 

もしくは、単に延期するくらいだったら、

大学入学共通テストを管轄している組織で、独自の英語4技能を評価する試験を作ったらいい。延ばすならそう言ったことを検討してほしい。

 

 

なんとなく、

「身の丈」発言で非難が強まったから延ばしただけ…

のような気がしてならない…

 

それは問題の本質がそれていると思うのです…