令和時代の働き方 ~「働き方改革」続編~
どうも
sho-ichiです。
以前「働き方改革」について書きました。
「働き方改革」という時に「時間」の削減ばかりが取りざたされていますが、
じゃぁそれをどうやったらいいのか?
すなわち最小限の労力(「時間」を含め)でいかにきちんと成果を出すか、それを実現するための仕事のやり方(働き方)を考える、普及させる、
そのことこそが働き方の改革なんじゃないの?
って話です。
そんなわけで、
既にとっくに、普通にデキるビジネスパーソンにとっては当たり前のことなんですが、
改めてどんな働き方をすべきなのか、整理してみました!
わかっている方は確認程度に、
出来ていないなーと思う方は、大概それはあなたのせいではなく、組織の環境に起因している場合が多いので、どんな環境改善が必要か、
考えるキッカケになれば幸いです!
①自分の仕事の目的(ミッション)を明確にする。
至極当たり前のことなのですが、会社という組織に守られていると、「そもそも自分の仕事って何のためにやってるんだっけ?」と分からなくなることがあります。
いや、そのように「アレ?」と思う人はまだチャンスがあります。中には「上司に言われたことをこなしてればいいのに目的なんて考え過ぎだよ」とか「給料もらうために働いてるんだよ」なんて視野の狭いことを平気でいう人がいるのも事実です。
そういう方は令和時代にはもう通用しないので覚悟しておいた方が良いと思います。
私の場合、前職では営業だったので当然ながら「利益を出すこと」が目的でした。通信制高校で働く今も、自分が運営責任者を任されている拠点の「生徒確保=(増収)」を目的に置いています。
もちろん、教育なので(顧客である)生徒や保護者に提供するサービスの内容は顧客視点であるべきですが、組織の中で私に任されている目的=ミッションは、その教育サービスを恒常的に提供するための、組織体を維持すること、すなわち、収入をきっちり確保することにおいています。
②目的を達成するための方針と手段を整理する。
これもごく基本的なことですが、目的を実現するには多様な手段があります。
最終目標は目的の達成です。その道筋は本来人道やコンプライアンスに反しない限りどうだって良いじゃん、というのが私の仕事における持論です。
しかし、これは本当によくありがちですが、先輩や上司は「自分のやり方」を勧めてきがちです。そして、自信の無い人ほど「自分のやり方」に自信が持てず、先輩や上司の言う通りにやってしまいがちです。
そうすれば失敗しても「言われたとおりにやったんですが…」と言い訳できますからね。
でもやっぱりこれは合理的ではありません。
営業時代、中には「あのお客さんは野球好きのだから野球の結果くらい押さえていった方がいいぞ」とアドバイスしてくれる先輩もいましたが、私にとってそれは大変非効率的なものでした。そこで私は、目的は案件を受注すること、そのために必要なのは信頼関係、信頼関係を築くのに「共通の話題」は確かに心理学的にも有効だけど浅はかな会話で逆に信頼を損なうリスクを取る意味はない、と判断して信頼関係を築く手段として「かわいがってもらう作戦」を取りました。とにかく依頼は断らない。(最終的に断ることを決めていても、一旦持ち帰って検討して(るフリをして)から断る。)そして、とにかく早いレスポンスを心がけていました。
整理すると
①案件を受注して利益を出すことが目的
②-1 そのために顧客との信頼関係構築を最優先にする方針を立てました。
②-2 信頼関係構築の手段として、僕は「従順」、「即レス」を徹底しました。
②-2 はもちろんこれだけではありません。野球の話こそしませんでしたが、家族の話や趣味の話など、プライベートな領域で共感を示すことは当然やりました。
それは②-1に適うからですね。
何が言いたいかと言うと、仕事の時間を削減するには無駄なことをしないことが大切です。目的だけでなく、方針と手段を明確にしておくことで、「判断力」が上がり、余計なことを省けるようになるのです。
ちなみに、
通信制高校での今の業務においても方針はあまり変えてません。信頼関係を構築する、というところですね。学校の場合生徒から追加受注とかは無いので、顧客との信頼関係の深掘りで直接の売り上げは増えないのですが、ここで聞いてくるのが口コミです。
ネットでなんでも調べられる時代だからこそ、友人同士、保護者同士の口コミによる信頼度の伝播は強力です。
なお、手段はもちろん違います。生徒に「従順」でもしょうがないですからね(⌒-⌒; )
今は生徒も保護者もですが「傾聴」を中心とした「承認欲求を満たす」という手段を用いてます。この辺の心理テクニックはまたの機会にいつか紹介するかも。
③期限を決めて計画的に仕事をする
最後に、これも至極当たり前のことですが…
意外とやっていない、やっているつもりができていない、そんなことって結構あると思います。
残業しないで帰りましょう。
と言われた時に、とりあえず手元にある仕事を順番にやっていって、結局間に合わず、
「仕事が多すぎる…ブラック企業だ…」
なんて言ってる人…
まさかいないですよね????
残業しない=今日の仕事の期限は〇時〇〇分と決まる、という話です。
まず最初にやるのは、
そのための計画です。
ゴールが定まってるわけですから、そのためのプランを考えずに走り始めては行けません。
地図を見て、ルートを考えて、寄り道せずに最短で行ける方法を考えます。
その時に効いてくるのが、①や②です。
自分の目的に適わないことは、やらないとか、最小限でやる、など判断をします。
その次に大切なことは、
優先順位を決めることです。
・やらなくていいことはやらない、
の次は、
・急がなくていいことは急がない
ですね。
ここは、実は工夫というか、少し考える必要があります。
多くの人は
期限の迫っている仕事を優先的に行います、期限が先の仕事を明日以降に回すでしょう。
基本はそれでオッケーですが、
デキるビジネスパーソンは応用編を修得しています。
客観的な期限と併せて考慮すべきが、
その「効果量」です。
例えば、社内の人間同士のやりとりで決まっている期限があるとします。これは守って当然の仕事です。
一方、新規の取引先から、明後日を期限とした提案書もお願いされているとします。
このとき、今日社内期限を優先し、明後日までに提案資料を提出した場合の「信頼関係」の強化度をどちらも±0だとします。
さて、もし仮に
今日新規顧客に提案書を一次提出して、「ここの部分はどう思われますか?ご意見にあわせて再検討し、明後日までに最終版を提出します」と提案することで、信頼度が増すとしたらどうでしょうか?
また、社内期限は、「すみません、1日待ってもらえませんか?」と言えば信頼度を損なわずリスケジュールできるとしたら?
そうすると、短期的に見れば、新規顧客に今日までに資料を提出し、明日社内期限の仕事もあり、新規顧客には返信の内容をフィードバックした資料をもう1回編集して明後日提出しなければいけなくなるわけですから、仕事量は増えます。
しかし、もし仮に新規顧客に対してこのやりとりをしたことによって信頼関係と提案書の質が向上し、案件が受注できるとしたらどうでしょうか?逆にしなかったときに提案が通らなかったものとしたら…
そもそも利益も得られないし、提案書をつくった労力が無駄ですよね…?
また、ただ案件を受注するだけでなく、信頼関係を構築しておいたお陰で、その後トラブルが起きた時にスムーズにクリアできるとしたら、そこでも時間の削減ができます。
と言うように、
短期的、かつ客観的な「期限」に捉われずに、
常に目的や方針に沿った「効果量」まで予測して計画を立てることが重要です。
「たら」「れば」の話が多かったかもしれませんが、
業務の取捨選択をし、効率的に行うためには、
仮説を立て、シミュレーションをするということそのものが絶対に不可欠です。
「たら」「れば」を突き詰めて考えないほうが、非効率的とも言えます。
そういった仮説を立て、③計画していくときにも、
①目的や②方針・手段をあらかじめ決めておくことがとても重要なのです。